Bonsoir(ボンソワール)、ノタキラです。
今日は、読書、村上春樹について。
夏に春樹と出会う
村上春樹が好きなのです、ノタキラは。
読み始めたのは、浪人生時代(駿台)の講義がない夏休み期間でした。現代文の講師が講義の中で小説を読むといいとアドバイスをしたので、純朴素直なノタキラ青年は『海辺のカフカ』の文庫本を購入しました(本を自分のおこづかいで買ったのは、『ダヴィンチ・コード』に続き2つ目)。
『海辺のカフカ』を購入した理由は、村上春樹というビッグネームを聞いたことがあったのと、表紙の猫がふんわりかわいくて、新潮社のブルーの帯も気に入ったからです。内容については、全く前情報がなかった(予習はしないタイプ)。
読んでみ、ハマるから
読み始めてみると導入のカフカ少年の旅立ちの部分が非常に面白く、小説って真面目に読んだことがなかったけれど、面白いんだなぁと感慨にふけっておりました。
「あれ、『ダヴィンチ・コード』は?」と思った方、するどい!上中下巻を買ったものの上巻すら読み終えていないというダメっぷりです…ごめんなさいダン・ブラウンさん。
2週間ほどの浪人生の夏休みの間に、上下巻とも読み終えて、本の素晴らしさ、いや村上春樹の世界観に圧倒されたのです。もちろん、2週間の夏休みの間も各科目の勉強はしていましたよ。数学は苦手、世界史は得点源!でした。なんとか志望校に合格、いぇい!
そんな村上春樹との出会いだったのですが、今では結構な数の彼の小説を読み、すっかり春樹ワールドの虜です。
ハルキストは、他の本、全然読まないって
ちなみにいままでに読んだ村上春樹の本は、
- 『海辺のカフカ』
- 『ノルウェイの森』『Norwegian Wood』
- 『1Q84』
- 『ねじまき鳥クロニクル』
- 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
- 『村上春樹 雑文集』
- 『職業としての小説家』
- 『東京奇譚集』
- 『風の歌を聴け』
- 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
- 『女のいない男たち』
- 『ダンス・ダンス・ダンス』
- 『Sputnik Sweetheart』
- 『アフターダーク』
- 『騎士団長殺し』
- 『羊をめぐる冒険』
- 『1973年のピンボール』
- 『レキシントンの幽霊』
という顔ぶれになっています(いったい何時間かかったんだ…)。
『アンダーグラウンド』は読んでおきたいなと思っていますが、文体が他の作品とは異なるということで尻込みしてまだ手をつけていません。
読めたふぁ〜
村上春樹の良さ、魅力は、なんといっても一見、意味不明なメタファー(暗喩)にあると感じています。村上春樹はメタファーのシグナルとして「(まるで)〜のように。」という表現を多用します。メタファーのイメージをしっかり捉えて読むことができ、後でストーリーや登場人物の心情と繋がったときの快感が春樹ワールドの醍醐味だなぁと思います。
最初に読んでメタファーのイメージがつかめなくても、2回、3回と繰り返し読んで、「ああ、そういうことか!」となったときに、村上春樹のすごさというか、おそろしさを感じます。どういう脳みそしているんだと。
おお、小説で会ったな!
そんな村上春樹の小説の中でもお気に入りは、やはり『海辺のカフカ』でしょう。人生で初めて読み通した記念すべき1冊(上下巻だから2冊か?)というのもありますし、そこに出てくるキャラクターの個性といったら、小説の中から飛び出してきて、「よお!」って言ってくるんじゃないかというくらい、ありありとした存在感があります。
村上春樹の続編がどんなものになって、どんなテーマで、どんなキャラクターが登場し、どんなメタファーを使うのか。それは、僕のささやかな、いや大いなる楽しみの一つなのです。
あまり笑いはない記事になってしまいましたが、ハルキスト・ノタキラの一面もご紹介できたかなと思います。
「春の村上春樹」は、そんな感じ。
fin.