Bonjour、ノタキラです。
文章を書くことの難しさについてです。
文章を書くのって難しいと思う人は、けっこういると思います。
ノタキラも小学生のときは、長い文章を書くのは苦手でした。感想なども「面白かった」「楽しかった」など一言で終わることが大半でした。文章書くのって時間かかるし書いていると手も疲れるししんどいなぁと思っていました。
劇作家デビュー
しかし、そんなノタキラ少年も中学生の文化祭で劇の脚本を書くことになり、初めて長い話を文章に起こすという経験をします。
夏休み前に劇の題材が決まり、劇の脚本は夏休みの間に書くことになりました。
書き始める前は、おぼろげながらもストーリーのアイデアとイメージがあったので、書くのはそんなに大変じゃないだろうと思っていました。
しかし、最初の一言すら書き始めることができない。アイデアをどのようにストーリーに乗せるのか、結局この劇では何を伝えたいのかなど文章にすることができず、夏休みはじまりの7月は脚本が書き終わるかどうか不安でいっぱいでした。
劇の始め方を決める
そんな中、普段観ているテレビドラマや漫画の最初のシーンはどんな感じだろうかと思いを巡らせました。
「最初ってどの話も結構面白い始まり方をしているよなぁ」と思い当たります。
そして、「これって、真面目に意味のある話を書こうとしても中学生には書けないんじゃないか」と考え、とりあえず思いついたアイデア、女性がスリに遭っているところを主人公が助けるというスタートにしました。
そこから、この主人公は男性だとありきたりだから、女性で、しかも僕らと同じ中学生にしよう。ただの中学生じゃつまらないから空手7段、柔道7段など武術の達人かつ勉強もできる天才少女にしよう。と現実離れした設定を組むことにしました。
そう、この脚本では予想を裏切るか、敢えて先の読めるベタな展開を織り交ぜる方針を取ろうと決めたのです。
筆は進み配役が決まる
8月に入り、いよいよ書き始めると、なんとタイプが止まりませんでした(ワープロを使っていました)。
もっと面白く、もっと面白くを考えていくと最初のイメージをはるかに上回る躍動感のあるストーリーができたのです。
8月の最初の1週間で脚本は書き終わり、早くみんなに見せたい、配役はどうしようか、演出はどうしようかと夏休み明けが待ち遠しい珍しい夏になりました。
新学期の配役決めでは、なぜかノタキラ(男)が主人公の少女を演じることになりました。天才少女をやりたがるクラスメイトはおらず、必然といえば必然的に脚本を書いた本人が責任を取り、自作自演を演じることとなりました。
まぁ、セリフは完璧に覚えており、性別が違うというのは面白要素であるから、いいかと受け入れました。
進劇の若人
劇の準備期間は、ノタキラ人生の中でも最もやりがいがあり、輝いていた時期のひとつでした。クラスの劇は、2、3年生の全てのクラスの中でも文化祭の初日のトップバッターに決まり、「うちのクラスで文化祭を華々しくスタートさせようぜ!」と盛り上がりました。
そして、文化祭当日、劇は笑いあり、笑いあり、笑い涙ありの大盛況をもって幕を閉じました。
2年生ながら文化祭で最も面白かった劇に選ばれ、この劇に携わったことは、やりがいと達成感と評価を得る稀有な人生経験となりました。劇名『世にも奇妙な白雪姫』(マトリックスの現実/非現実世界と白雪姫のファンタジーを無理矢理融合。テーマ「本当に大事なもの」)
文章を書くのって面白いなと思ったのは、そこからです。経験が人を変えるとはよく言ったものです。
心が動き筆が動く
また、ノタキラのクラスの劇には、小学生が見学に訪れており、文化祭閉幕の数日後、小学生たちから手紙が届きました。
ひとつひとつの手紙には劇で感動したことが紙面いっぱいの文章で書かれており、ノタキラもクラスメイトもみんな、嬉しくて貰い感動。
そして、ノタキラが小学生の頃はこんなに文章を書けなかったなぁとふと思いましたが、待てよ、心が動かされた時は、たくさん文章を書いていたような気もするということに思い至りました。
そう、文章は、心が動いたときによく書けるのです。書けるから書きたい、ではなく、書きたいから書ける。これが文章を書く上での因果関係だと思うのです。
練文術
ちなみに、どうしても文章を書かねばならないとき(それなら書かなくていいじゃんというツッコミは正しい)、ノタキラは、とりあえず、思いついたことをタイプすることにしています。
お腹すいた、肉が食べたい、洗濯物干さなきゃ、寒い。。。などです。
そうすると、それらをつなげると「洗濯物を干さなきゃいけないけれど、寒くてお腹が空いているから、豚肉鍋であったまってから、洗濯物を干そう」というような文ができます(つまらない文ですみません)。
まぁ、書き始めると感情が動いてそれが呼び水となり、「書きたいから書く」状態に移行する練文術ではあります。
練文術の要となる「接続詞」について過去の記事で参考文献と共に触れているので、そちらもご参照ください。
(「文章の流れを作る」https://www.notakira.com/bunnaga/)
まとめ!
- 文章は、感情が動いたときによく書ける。
- 書きたいから書ける。書けるから書きたいではない。
- 短文列挙して、あとでつなげればとりあえず文章ができる。
「文章はどこからやってくるのか?」は、そんな感じ。
fin.