FRA:No pain, No gain!


Bonsoir(こんばんは)、ノタキラです。

今日は初のフランス語関連の投稿に気合いが入り、予定作業時間をはるかにオーバーです。死にそう(←オーバーな表現)。

虎穴に入らずんば虎児を得ず

題材は、《 Qui ne tente rien n’a rien

フランス語をやったことがない人は訳がわからないことと思います(”わけ”とも”やく”とも読めますね。脱線)。

これはフランスのことわざです。直訳すると

「何も試みない者は、何も得るものはない」

その通り!リスクを冒してスーパー行くか、慣れないAmazonポチらねば食料も生活用品も手に入れられないのだ。コロナ…。
真面目な話、いま不要不急の外出を試みるのは、控えた方が良さそうです。一人で散歩したり、ランニングしたりするのは、感染リスクが低く、健康の維持にもいいみたいです。

あら、フランス語やってらっしゃるのぉ?

さ、Qui ne tente rien n’a rien.に戻ります。

ええっと、この文は、Qui ne tente rienが主語で、n’a rienのaがavoirの三人称単数で、ne~rienで「何も〜ない」だから…

って、ここまでついて来れた方は、この先のフランス語を読んでもそれなりに面白いかと思いますので、ぜひご一読ください。(日本語だけ読んでも面白いですよ!たぶんpeut-être)

それではいきます。
Le MondeのLe dictionnaire des citationsの記事より。

Origine du proverbe
Qui ne tente rien n’a rien
ことわざ Qui ne tente rien n’a rien の起源

Le proverbe ancien est Qui ne risque rien n’a rien , il a été ensuite au gré de la tradition orale transformé en Qui ne tente rien n’a rien

古くからのことわざは、
Qui ne risque rien n’a rien
(何もリスクを取らない者は、何も手に入れられない)
であり、後の言い伝えによって、
Qui ne tente rien n’a rien
(何も試みない者は、何も手に入れられない)
に形を変えた。

Le risque dans une certaine mesure fait donc partie de la normalité, il est même valorisé et encouragé par la société, comme en témoignent certaines expressions populaires : « qui ne risque rien n’a rien », « risquer le tout pour le tout »

ある程度のリスクは正常の一部に入るから、ある程度のリスクは社会によって、まさに価値があるとみなされ推奨される。よく使われる表現に示されるように。

« qui ne risque rien n’a rien »
(何もリスクを取らない者は、何も手に入れられない),

« risquer le tout pour le tout »
(全てのために全てを危険にさらせ、当たって砕けろ)

On disait aussi Il faut perdre un vairon pour pêcher un saumon : Les vairons sont des petits poissons de rivières avec lesquels on peut faire une bonne friture et que les saumons croquent tout crus. 

次のようにも言われる。サーモンを釣るためにはヴェロン(コイ科の一種)を手放さなければならない:ヴェロンは小さな川魚で揚げ物にするのに適していて、サーモンたちはヴェロンをまるごと生で食べる。

Aussi le pêcheur s’en sertil comme appâts.

釣り人もまたヴェロンを餌として用いる。(s’en sertilは、s’en sertの間違いかと。誤植発見だったらすげー!Le Mondeだぜ✨)。

L’adage suggère de perdre petit pour attraper gros.

 格言は、大きなものを得るためには、小さなものを手放すということを示唆している。

泉さん、いらっしゃったわよ

La Fontaine dans sa Fable (Livre cinquième, III)

 ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ
(17世紀のフランスの詩人、「すべての道はローマへ通ず」という格言を残す)、
『寓話』(五巻、三章)において


Le petit poisson et le pêcheur préfère la possession d’un bien présent qui vaut mieux que l’espérance de deux biens incertains

小さな魚も釣り人も、不確かなふたつの利益の見込みよりはるかに価値がある今の利益の所有を好む

 – Un tien vaut mieux que deux tu l’auras

君が持っている一つのものは、君が手に入れるだろう二つのものよりはるかに価値がある。

 – Un Tiens vaut, ce dit-on, mieux que deux Tu l’auras :

君が持っている一つのものは、君が手に入れるだろう二つのものよりはるかに価値があるということだ(ここのTiensもTienの誤植?でもフォンテーヌが??): 

 – L’un est sûr, l’autre ne l’est pas,

一つは確実だ。他のはそうではない。

Risque et danger ne sont pas synonymes :

リスクと危険は同意語ではない:

 le danger est une menace objective alors que le risque implique la prise en compte simultanée d’un danger et de l’espérance d’un gain. 

危険は客観的にわかる脅威なのに対して、リスクは危険と手に入れる見込みを、同時に計算しながら獲得するのを前提としている。

以上、Le MondeのLe dictionnaire des citationsからでした。

フランス語やろうぜ!avec moi!

もっといい訳があるよ、翻訳のポイントを授けよう、誤植発見だぜぇひゃっはー!などあれば、ぜひコメントください。仏検がんばろう!なども大歓迎です👍

「FRA:No pain, No gain!」はそんな感じ。

fin.

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